特許第5695244号 平成27年2月13日 登録
発 明 者 木 場 正 和
フェースは開いて閉じるのではない!
既存の理論を覆す
まっすぐ飛ばすゴルフスイング練習器具
垂直のバックフェース面を持つ立方体ヘッドと、傾斜角45°のグリップ平坦面を持つひし形正方形シャフトにより、クラブフェースを開いたり閉じたりせずにスイング出来る練習器具を開発。
バックフェース面の面積や形状が変わらぬように操作するだけで腕と体が連動し、複雑なスイングが一転シンプルに。
ゴルフ史上初、クラブフェースが開かないスイング原理を備えた、物理的スイング技術を習得する特許取得練習器具。
肩 を オ ン プ レ ー ン に 回 す
シャフトが縦に動けばフェースの向きは変わらない

立体クラブの特徴
◎左右対称構造により右利き左利き兼用
◎基準平坦面を操作するだけでフェースを開かずにトップスイング
◎バックフェース面が同じ形に見えるように振るだけで腕と体が連動



赤色のバックフェイス面
と青色のフェイス面
ロフト角 0度
◆ 写真は右利き用
ライ角 45度
◆ 立体シャフトのコンセプト
赤色の基準平坦面が特許

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断面が菱形正方形の四角柱シャフト
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クラブヘッドに対して右に45°傾斜する基準平坦面を持つ
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クラブフェイスが目標を指す時、基準平坦面は右斜め45°の上方を指す
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俗にストロンググリップと呼ばれる、左手親指の指腹から左手親指の拇指球面までがシャフトに接する面を、通常の円型シャフト断面の真上と真横の中間点に位置する45°の平坦面上にあると定義するシャフト
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シャフトを握る中指、薬指、小指の3本はフェイス面と左サイドを一定に保つ役割を持ち、もう一方の親指と人差し指の2本は遠心力を受け止める役割を持つ。両者の役割の違いを明確に認識することが出来る
垂直のバックフェイス面(赤色面)と45°傾斜した基準平坦面には45°の角度差が在る
◆ 立体ヘッドのコンセプト
赤色のバックフェイス面が特許


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クラブヘッドはフェイス面とバックフェイス面を有する
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ロフト角をゼロ度に設定した立方体様ヘッドで、赤色のバックフェイス面と青色のフェイス面を有する
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ロフト角をゼロ度に定義することにより、平行する二つのフェイス面を有する
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二つのフェイス面は同方向の仮想飛球線を指す
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バックフェイス面は仮想飛球線に対して略直角の平面を形成する
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正しいスイング時には常に赤色バックフェイス面だけが視認され、青色フェイス面は見えない
ロフト角が幾度にも変化する全てのクラブに共通する統一されたバックフェイス面(赤色面)が存在する
◆ 操 作 方 法






自分の目から見るバックフェイス面
1
ア ド レ ス
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ウッドデッキのラインを飛球線に見立ててセットアップ
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通常のアドレスでは常に赤色のバックフェイス面が見え、青色フェイス面は見えない
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ハンドファーストの度合いが大きくなるほどバックフェイス面の面積も大きく見える
2
テ ー ク バ ッ ク の 中 間
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バックフェイス面の面積や形状を変えないようにクラブヘッドを引くと、フェイスが開かずに手元がストレートに動く
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両肩に連なる背筋と胸筋、腹筋とオヘソを意識して捻転を開始する
3
● シャフトが飛球線と平行且つ地面と平行になる位置をテークバックの終点と定義する
テ ー ク バ ッ ク の 終 点
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肩が略90度捻転し、シャフトが飛球線と平行且つ地面と平行になった時、基準平坦面は真上を指す
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この時、青色フェイス面は斜め45°の下方を指し、赤色バックフェイス面は斜め45°の上方を指す(アドレス時に45°前傾した頸椎の角度が保たれていることが前提)頸椎前傾角度=フェイス面角度
アドレス時に菱形正方形であった立体シャフトの断面が正方形に変わる瞬間
4
バックスイングの始まり
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シャフトが地面に略垂直の位置
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基準平坦面は③の地点を通過後、飛球線と平行を保ちながら右肩上方向に向かって上昇する
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③で真上を向いた基準平坦面と、遠心力を受け止める親指は、肩の捻転と共にトップに至るプレーン上の座標を移動しながら右肩上方向に上昇するので、手首・前腕・フェイスのロテイションはない
5
トップスイングの前
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左手親指の拇指球面から指腹面にかけて徐々に遠心力が加わり始める
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バックフェイス面の面積や形状が変わらないことは、アドレス時の肩とグリップとヘッドの関係が保たれていることを意味する
6
トップスイング~
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シャフトが地面と飛球線に略平行のトップ
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トップで蓄えられた下半身と上半身の捻転差を維持したままダウンスイングに移行する
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45°の平面上に捻り上げられた体を捻り戻すだけなので行きと帰りのバックフェイス面は同じように見える
バックフェイス面の面積や形状が変わらぬように操作するだけで、肩とグリップとフェイス面の関係が一定に保たれ、バックフェイス面と体は連動し相互作用を成す
◆ 立体クラブ原理 解 説
飛球線後方から
1
地面に対して垂直に立ち、シャフトが地面と平行、且つフェイス面が地面と垂直になるように構えた時、シャフトの赤色基準平坦面は自分から見て、真上の右斜め45°の方向を指す。(この時、頸椎は地面に対して垂直)



基準平坦面は自分から見て真上の右斜め45°上方を指す
バックフェイス面は地面に対して垂直
ヘッドの上面は45°上方を指す
シャフトを地面と水平に構える
シャフトを水平に保ち腕を下す
2
①の状態から頸椎を中心軸に、肩を地面と平行に略90°捻転した時、基準平坦面は①と同様自分から見て、真上の右斜め45°の方向を指す。この時両肩を結ぶラインは地面と水平の平面上にある。(この時、頸椎は地面に対して垂直)



右斜め45°上方を指す
バックフェイス面は垂直
フェイス面も垂直
3
②の状態から頸椎を45°前方に傾けた時、赤色の基準平坦面は真上を指し、赤色のバックフェイス面は②の基準平坦面と同様に、真上の右斜め45°の方向を指す。この時、両肩のラインは地面に対して45°の平面上にある。即ち、頸椎を45°前傾したアドレスの状態から、頸椎を中心軸に肩を45°の平面上に略90°捻転した時、テークバックの終点で赤色の基準平坦面は真上を指す。(この時、頸椎は地面に対して45°前傾)

体とヘッドを共に45°前傾

45°の前傾により

基準平坦面は真上を指す
バックフェイス面は45°上方を指す
フェイス面は45°下方を指す

前傾を保ち肩を左に90°回転するとアドレス


前傾を保ち肩を右に90°回転させればテークバックの終点
基準平坦面は真上を指しフェイス面は45°下方を指す
立体クラブのライ角は45°
ヘッドの上面は真上を指す
したがって
肩の回転面の角度と基準平坦面の角度の値が等しい時、テークバックの終点の基準平坦面が真上を指す公式が 成り立つ。
★ 原理はスイングを成立させる根本の法則であり、
スイング理論の前提に在る。
★(任意の基準平坦面が真上を指す条件)=(基準平坦面の角度=肩の回転面の角度)
45°の基準平坦面はひとつの座標を表しているに過ぎない。プレーヤーのスイングは千差万別、人それぞれに違いがある。親指の拇指球面から指腹面がシャフトに接する面を物理的に角度で表すならば、プレーヤーはそれぞれに自分の角度を持っている。
ストロンググリップを定義する場合に《左手のナックルが3つ見えるとか、人差し指と親指で作るVの字は右肩を指す》のように、感覚的にどのようにでも受け取れる抽象的な表現では、断面が円形のシャフト上においてはどこに基準があるのかは解らないことである。
親指がシャフトに接するグリップ面を平面に置き換え、物理的な平坦面の角度で表したことにより導きだした公式である。
◆ 基準平坦面を可変式にすれば、その角度により多様なスイングの分析が可能になる
2015.07.24 現在
※ 立体クラブ原理はフェイスの開閉がないスイング原理である。フェイスの開閉を必要とするスクエアグリップにおいてはこの公式はあてはまらない。
立体クラブスイングの新規性
立体クラブ原理スイングの最大の特性は、上半身自体をプレーン上に使うことで縦の動きと横の動きを一体化したことにあります。ゴルフスイングの解説でよく耳にすることは、「体は横の動き、腕は縦の動き」であるとか、「体は水平に、シャフトは立てる」等など、縦と横を分離したスイング理論を多くみかけます。また、よく使われる例えは「抱っこした赤ちゃんを落っことさないように」とか、「コップの水をこぼさないように」というような解説をよく聞きます。立体クラブ原理のスイングでは、コップの水はこぼれて無くなります。上半身の使い方が根本的に違うのです。目標を向くリーディングエッジの線と、立体ヘッドの面とでは比較できない大きな違いがあるのです。立体クラブのバックフェイス面は縦と横の矛盾を瞬時に解決し、ゴルフの概念を変えます。
ロフトの違いによるヘッド形状に 惑わされない立方体様ヘッドであること、自分の目から見る赤色バックフェイス面、飛球線後方から見る青色フェイス面により、腰の高さから上のヘッドの動き方、操作方法がはっきりと解る






